[出来事の記し(駄文日記)]マルチタスクなんか全然、出来るわけがない。

 休日。過去の遺産の処分を、ほんの少しだけ始めた。
 未来へ向けるために過去に積み重なった歴史を直視することは重要だが、直視するにはそれなりの歴史を積み重ねられるだけのキャパシティが必要なわけで、勿論、キャパシティには限界があることを考慮しなければ、積み重なる歴史を顧みる時間も無くなる。当然、遺産の処分には多かれ少なかれ、幾分かの選別作業をするので、そこには特定の《理念(Idee)》なり《歴史観(Geschichtsauffassung)》なりが伴われるわけである。
 それらに基づいて、今日は過去の書物類や文房具、雑貨品を棄てていった。
 また、処分と同時並行で期末テストを作り始めた。正直、時間が切羽詰まっているので、執念的にテスト問題だけは何とか大方作り終えた(最近、「執念」でやらなければならない仕事が何かと多すぎる。そもそも勤務時間内に終わらないのが煉獄)。まだ推敲や答案用紙などの調整作業が必要ではあるが、処分もこなしていかないと歴史的遺産で己が潰される羽目になる。
 更に、裁判員制度についての創作活動・ネタ探しも実は切羽詰まっている。法務省のウェブサイトにあった実践事例の資料が余りにも長すぎて、使い物にならないのではと危惧しているし、更に生徒用配布資料の紙の枚数が多すぎる。単元指導時間なんて限られているのだから、せめてそのエッセンスが分かるようなもので十分なのだが…。
 この状況の時点で、自分にはマルチタスクなんか全然、出来るわけがないことが周知の事実。

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[高等学校公民科(政治・経済)(2017年度)][授業実践]20. 基本的人権の保障(5)新しい人権とはどのようなものだろうか?

 日本国憲法の基本的人権の保障の内容がようやくフィナーレ。ここでもがいていると後半戦の授業時数が足りなくなるので、さっさと終えてしまいたいところ。新しい人権の内容については、学校騒音問題をぶつける。
《20. 基本的人権の保障(5)新しい人権とはどのようなものだろうか?》
.哀襦璽廛錙璽:「■ある高校の文化祭。毎年、大音量と大量のゴミで近隣住民に重大な悪影響を与えている。近隣住民が文化祭中止を求めて訴えた。これを受けて、高校は文化祭を開催しないことにした。さて、高校の判断に納得する?しない?」…班で意見をまとめる必要はない。フリートークで考えさせる。
▲轡Д▲螢鵐亜大音量やゴミが出る施設を挙げさせる(遊園地、お祭り会場、競馬場、清掃工場、産廃処理施設、基地など)。学校も例示されたものと同等の《迷惑施設》と化していること、文化祭推進派は「人権侵害へのクレームにどう応えるかを問わせる」ことに留意させる。特に、「そもそも学校の近くに住んでいるから悪い」というような意見が出たら、格好の問題提起となる。
9峙繊Ю禅畍◆⊃靴靴た邑△砲弔い胴峙繊
ぅ譽檗璽函Шまで学習した権利の中で、どの権利が重要だと考えるか。それぞれの権利のメリット・デメリットを考えながら、自身の意見を40字以上で説明せよ。
《確認事項》
1. 基本的人権を確保するための権利
(1)請求権
  1; 請願権 】(第16条):損害の救済や法律の制定・改廃などに関して、国会や地方議会、行政機関などに請願する権利
 損害賠償請求権(第17条):公務員の不法行為によって損害を受けた場合に、国や地方公共団体に対して損害賠償を求める権利
 B纂妻篏請求権(第29条3項):公共のために私有財産が収用された場合に、その補償を請求する権利
 い修梁勝Ш枷修鮗ける権利(第32条)や刑事補償請求権(第40条)
(2)参政権
  2; 公務員 】を選定・罷免する権利(第15条1項)→成年者による普通選挙および投票の秘密の保障(第15条3項・4項)、最高裁判所裁判官の【3; 国民審査 】(第79条)、特別法の住民投票(第95条)、憲法改正の国民投票(第96条1項)
 [判例]在外日本人選挙権制限規定(最高裁、2005年)

2. 新しい人権
(1)そもそも日本国憲法の条文には規定がないので、【4; 幸福追求権 】(第13条)や生存権(第25条)を根拠にする
  5; 環境権 】:良好な環境を守る権利
  ・1950年代以降:高度経済成長期に公害が発生→四大公害訴訟…原告の住民側が勝訴
  ・1997年 環境影響評価(環境アセスメント)法が制定→環境の汚染や破壊を防止するための方策がとられている
  [判例]大阪空港公害訴訟(最高裁、1981年)
  ※日照権、入浜権、景観権、嫌煙権なども主張されるようになった
 ◆6; 知る権利 】:情報収集の自由であり、国や地方公共団体に対して積極的に情報の公開を求める権利
  ・1999年 【7; 情報公開法 】:国の行政機関に対する情報公開に関する規定
  [判例]外務省公電漏えい事件(最高裁、1978年)
 プライバシーの権利:当初は「私生活をみだりに公開されない権利」→近年は「【8; 自己に関する情報をコントロールする権利 】」として捉えられるようになった
  ※肖像権:本人の承諾なしに、顔や姿を写し撮られたり、公表されたりしない権利
  ・2002年 住民基本台帳ネットワークを実施→行政による個人情報の管理が問題
  ・2003年 個人情報保護関連法成立:個人情報の利用目的の制限や適正な取得・管理を規定
  [判例]『宴のあと』事件(東京地裁、1964年)、『石に泳ぐ魚』事件(最高裁、2002年)
 ぁ9; アクセス権 】:情報の受け手が意見広告や反論記事の掲載をマス・メディアに対して要求する権利
 ァ10; 自己決定権 】:みずからの生活や信条などについて、他者の介入を受けずに決定する権利

3. 国民の義務と公共の福祉
(1)保護する子女に普通教育を受けさせる義務(第26条2項)
(2)勤労の義務(第27条1項)
(3)納税の義務(第30条)
(4)公共の福祉:人権の濫用を禁止し、すべての人々に対して、平等に人権を保障するための原理

■Q:今まで学習した権利の中で、どの権利が重要だと考えるか。それぞれの権利のメリット・デメリットを考えながら、自身の意見を40字以上で説明せよ。

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[高等学校公民科(政治・経済)(2017年度)][授業実践]19. 基本的人権の保障(4)社会権が規定されているのに、なぜ保障されないのだろうか?

 社会権の内容。朝日訴訟は扱わなければならないが、生徒にとって、当時の生活水準がなかなかイメージしにくい。そのような問題が出たので…。
《19. 基本的人権の保障(4)社会権が規定されているのに、なぜ保障されないのだろうか?》
々峙繊А18. 基本的人権の保障(3)人身の自由の基本原則とは何か?」の「経済の自由」を確認する。
▲哀襦璽廛錙璽:「■憲法上、問題なのは?」…「\験菠欷郤給者の家にクーラーの設置を認めなかった。」、「∧欷郤圓自分の子供を小学校へ一切行かせなかった。」、「6撻献好肇蹈侫ーの中学生が公立高校入試で合格点に達していたのに不合格となった。」
シェアリング・講義:社会権、生存権、プログラム規定説、抽象的権利説、教育を受ける権利、勤労権を講義。
《確認事項》
1. 社会権
(1)【1; 社会権(社会権的基本権) 】:人間たるに値する生活を保障することを、国家に対して要求する権利(国家による自由)

2. 生存権
(1)「すべて国民は、【2; 健康で文化的な最低限度の生活 】を営む権利を有する」(第25条1項)
(2)「国は、すべての生活部面について、社会福祉、【3; 社会保障 】及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」(第25条2項)→生活保護法・健康保険法・老人福祉法などを制定
(3)生存権の法的性格
  4; プログラム規定説 】:憲法第25条は「国政の方針を示したもの」にすぎず、具体的な施策は国の裁量に委ねられているとする説
 ◆5; 抽象的権利説 】:生存権を保障する法律が存在していれば、国はその法律の範囲内において法的義務が生じるとする説
 [判例]
   6; 朝日訴訟 】(最高裁、1967年):低額の生活保護費と、仕送りを理由とした支給の打ち切りをめぐる訴訟。最高裁は【4; プログラム規定説 】を採用。
  ∨挂攸幣戞丙嚢盧曄1982年):児童扶養手当と公的年金との併給禁止をめぐる訴訟。最高裁は【4; プログラム規定説 】を採用。

3. 教育を受ける権利
(1)「その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利」(第26条1項)
(2)【7; 義務教育 】の無償(第26条2項)→教育基本法を制定(1947年成立、2006年改正)…教育の目的などを規定

4. 労働基本権
(1)【8; 勤労権 】(第27条1項)
(2)労働三権(第28条)…団結権・【9; 団体交渉権 】・団体行動権(争議権)→労働三法(労働基本法、労働組合法、労働関係調整法)を制定
※ただし、【10; 公務員 】は労働三権が制限(一部、全て)されている

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[高等学校(2017年度)]体育祭

 体育祭が終わった。雨が心配だったが、最後まで天気が崩れずに済み、どうやら中止モードで《呪怨》と化した教場で授業をすることは無くなった。そもそも、明日以降は、どうせ今日の疲れで授業に集中する体力もダウンしているに決まっているが…。
 さて、体育祭の最中は係の仕事をしているので、生徒のところで応援するなどできない。各自で自主的にやることになるのだが、スマートフォンの普及で写真撮影(当然、「自撮り棒」は禁止)が至る所で行われ、簡単に色々と生徒たちは写りまくっている。用具や招集・誘導、放送など、係の運営の生徒たちは忙しなく動く。応援団は選手の近くまで行って応援する。それぞれ、体育祭の場で良くも悪くも自分達で考えたり意思した行為である。マナー注意などの最低限度の喚起さえできれば、後は各自の集団の中で色々トライしたりすればいい。
 大人から色々と言われなければ動けない状況というのは、大人も子供も必要以上のエネルギーを消耗する。「如何にして自分達でもがきながら行動/試行錯誤できるように仕向けるか」に今はエネルギーを注いでいる最中である。つまりは、自分たちでうまくクラス運営を色々やってのけてくれると、こちらが意図している《ヒドゥン・カリキュラム》の目標をクリアしたことになるのだが…(勿論、授業とかクラス事務、生徒対応等の本務は、ちゃんとやっている)。正直、時間が無いから。
 ともあれ、体育祭は終わった。

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[高等学校公民科(政治・経済)(2017年度)][授業実践]18. 基本的人権の保障(3)人身の自由の基本原則とは何か?

 ここら辺の内容は、司法権の話で出てくるところなので、そこでも再確認させればよい。
《18. 基本的人権の保障(3)人身の自由の基本原則とは何か?》
.哀襦璽廛錙璽:「■憲法上、問題なのは?」…「ヾ躙臼薪消彁狃罪が制定される前の飲酒事件の被告人を危険運転致死傷罪にする。」、「被疑者を警察署の留置場で拘留する。」、「7抻ヾ韻任呂覆ぬ唄嵜佑、目の前で子供へ暴行している現行犯を逮捕する。」、「に織疋薀奪哀好肇△2軒隣に新たに別の某ドラッグストアを出店する。」→,砲弔い討蓮議論の前提として、危険運転致死傷罪の概略の説明が必要。
▲轡Д▲螢鵐亜講義:身体の自由、法定手続きの保障、罪刑法定主義、遡及処罰の禁止、一時不再理、冤罪について講義。なお、この回では経済の自由を十分に扱えなかった。
《確認事項》
1. 人身の自由
(1)奴隷的拘束及び【1; 苦役 】からの自由(第18条)←代用監獄の問題
(2)【2; 法定手続きの保障 】(第31条):刑事手続きにおいては、正当な法の定める手続きをふまなければ、刑罰を科せられることない
(3)令状主義(第33条、第35条):現行犯以外の逮捕、住居侵入・捜索・押収については、裁判官による【3; 逮捕令状 】がなければ行えない
(4)拷問や残虐な刑罰の禁止(第36条)
(5)弁護人依頼権(第34条、第37条3項):起訴後の刑事被告人には国選弁護人がつく(第37条3項)
(6)【4; 黙秘権 】(第38条1項):自己に不利益な自白を強要されない権利
(7)唯一の証拠が自白である場合は無罪(第38条3項)
(8)【5; 罪刑法定主義 】:ある行為を犯罪として処罰するためには、その行為や刑罰が法律で明確に規定されていなければならない
(9)公開の裁判を受ける権利(第37条1項)
(10)【6; 遡及処罰の禁止 】(第39条):被告人の行為を処罰するには、その行為の前に法律などにより罰則の定めがなければならない
(11)【7; 一事不再理 】(第39条):一度判決が確定した事件については、再び刑事上の責任を問うことを禁止する
※【8; 冤罪 】の問題…[例]免田事件・財田川事件・松山事件・島田事件など←冤罪防止のため取り調べの状況の録画・可視化の実施が始まった。
※死刑制度の是非←冤罪の可能性や倫理的な問題など

2. 経済の自由
(1)【9; 居住・移転及び職業選択の自由 】(第22条1項)…営業の自由を含む
 [判例]薬事法訴訟(1975年最高裁判決):薬事法の距離制限規定は違憲
(2)【10; 財産権の保障 】(第29条1項)
※二重の基準:経済の自由に対する制約は精神の自由よりも広く【11; 公共の福祉 】による制限を受ける

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