[臨時的任用職員(2007年度)][特別支援教育中学部]中学部校内研究会(中学部1学年)

 先日、中学部1年の校内研究会で課題別学習の研究授業を行い、放課後に研究協議を行った。その中で教訓になったものを備忘録としてメモしておく。

【教訓】「教員の専門性について」
○子どもは自分の力が一番伸びた時の喜びが一番嬉しいことであり、教員もこれを喜びにしている。教員の専門性というのは、まさに子どもの力を伸ばすことができる指導力にある。たとえ研究テーマがあったとしても、テーマの追求によって子どもへの指導力を高めるべきである。

【教訓】「刺し子」
○刺し子はただやるだけではなく、工夫した上で行うべきだ。裏から見て確かめられるようにすると刺し子は大変良い。刺し子の線を表面と裏面とでちがうように線を引く工夫があると良い(両面から縫っても最終的に同じ形に仕上がるようになる)。

 また、針を打つ点も点の大きさや色に気をつけ、完成したときの作品の価値を下げないように注意すること。さらに、線の色のトーンが淡いと見づらい子もいるので、色も違いが分かりやすいものやトーンが強いものを選ぶこと。
 刺し子をやって最終的に作ったものをなるべく生かし、使えるものにすると保護者も嬉しいし、作りがいが出る。
 積み重ねを製品として生かすために、布も製品化に耐えうる素材を考えること。また、刺し子でなくともスウェーデン刺繍という手もある。スウェーデン刺繍は真っ直ぐ表面だけを縫うが色合いの土台の固定として雑念が入らないメリットがある。

【教訓】「教員の想定外の生徒の行動について」
○教員は授業で予定コース通りに進ませたいものだが、たとえ子どもがそのコースから外れても子どもの情が分かっていなければそれを禁止してはいけない。たとえ子どもの情を分かっていなければその外れた行為をもう1回行っても無駄ではない。つまり行動解釈の力が必要なのだ。

【教訓】「数量理解について…ブロック編」
○ブロックをケースにしまう課題の場合、1度ブロックをケースに入れてしまってはもう再度やりたがらなくなる。つまり一緒にブロックを「1、2…」と言いながらトレーに入れるなどして、先に数を徹底的に認識させてからやらないと無駄だ。
○牛乳配りなど生活の中で「1」を般化しているのか確認してから行わないと難しい。
○自分の幼児と同年齢の数字が認識のレベルと言われているが、生徒の認識レベルにとってそもそもの見立て自体がミスしていてはいけない。また、今の数の学習の課題の狙い・目的・目標は何なのかがはっきり見えてこないといけない。目標を定めたら待ってあげないといけない。生徒にとっては、「_歛蠅諒法・スタイルになれるのに時間がかかる」のと、「課題の目標達成に時間がかかる」面がある。今日の授業は、授業としては流れたが課題目標の達成に関しての待ちの後の喜びが見えてくる面で弱い(課題のターゲッティング面で弱い)。更に、将来的にセルフチェックできるようなシステムを作ることが必要だ(ボタンを押すと数が出てくるなど)。
○袋より枠を使った方がセルフチェックしやすい。細かいステップ面で弱い。枠にブロックをはめて、もし慣れてきたらブロックに好きな柄をつけると面白い。
○間違いを間違いとして怒らせないように正しく教えるのに苦労したことがある。例えば、研修で「2個通して」と言われたらビーズを衝立が付いた紐に通し、衝立の反対側に正解の数だけのビーズが取り付いている教材でビーズを通した後に紐を引っ張ると衝立の穴の先から2個のビーズが出てくる実践を見たことがある。また、興味があり過ぎる生徒に対して、後ろにもう一人教員が付いて手を出そうとした時に手を掴むのではなく肘を触って落ち着かせる実践があった。
○フラットな部分で数の確認はどのくらいできていたのか、細かい部分での見極めが必要。
○見切りのつけ方が早すぎた感があるが、諦めるのはまだ早い。また、枠のことが言われたが、枠を作るのは面倒くさいのでブロックにマジックテープつけて「1」と一緒に言ってマジックテープを剥がす課題をすると良い。マジックテープを剥がすことは生徒にとって快感で、慣れてきたらマジックテープをつける方法にシフトすると良い。
○ジグを作って移す操作をすることで少なくとも間違った操作をしなくなると思うのだが。
○パターンで覚えてしまえば「写真の上にブロックを置く」ことはできると思う。しかし数の認知とは別だ。
○「6」ならば好きなチョコやキャンデーを全て6個ずつ揃えて数えていく作業をさせて、どんなものでも「6」であることを認知させる方法もある。順に物を消しゴムや鉛筆などに変えていき、集合数として認知させる方法だ。
○数量理解で数字カードで苦労した経験があるが、数量の学習だけが数量理解に結びつくわけではないので、諦めずにやってみることが大切だ。

【教訓】「動作語の絵カード」
○動作語絵カードに動作語表現をつけたカードを作り折っておき、生徒が答えた後に動作語表現を出すようにした。読ませるためのものではなく、「正解だね」というチェックのために行った。

○カードの認識と実際に行っているシーンでの認識の理解は別だ。カードで分かっていても行動で分かっているかは別問題であることに注意が必要だ。
○生徒の集中のために机の側面に木の板をマグネット止めた簡易置き台を作りカードを置いた。また、「ゴミを捨てる」カードで「ポイする」と答えた。
○動作語で「する」という動詞は「勉強する」や「洗濯する」などバリエーションが多すぎる。「食べる」、「入れる」など具体的にイメージできて分かる動詞を設定すべきだ。
○実際本人が使う動作語の数はどうなのか。
○日常生活でも身につけさせる状況も必要だと思っていた。また使用言語が混在している状況下に置かれている生徒とコミュニケーションをとる方法を知りたい。
○コミュニケーションから環境をサボタージュする生徒に対してどのように環境にコミットさせるかが大切だと思う。また、生徒に自分の出した答えが正解か視覚的に分かるもの、生徒が授業時間で「できた、分かった」と達成感を確かめるためにセルフチェックするシーンが必要だと思った。
○「いつもそばにいるから安心してね」と目を見て安心感を与えるように心がけている。
○生徒の表現文を広げてやり「表現が出た」ことで喜びが出れば落ち着いていくと思う。その点でもやはり生徒の日常に近い動詞のカードチョイスが必要。またカードの動詞を言った後に「じゃあゴミを捨ててきて」など生活面での教員による認識評価確認作業が必要だ。

【教訓】「黒ひげ危機一髪ゲーム」
○自分の手をコピーした手形をつけたシートに手をつけて待つようにした。

【教訓】「指導講評より」
○生徒とのラポートがよく取れていると感じた。厳しいコメントもあるが、手を色々変えて支えあっていくのも学校のためには大事だ。また、細かいところに足を引っ張っているので注意。
○フィニッシュボックスは元々自分で終わった事を確かめるために自分で片付けるもので、教員が片付けては意味が無い。課題の大きさに合わせてボックスの大きさや仕切りなど工夫をすべし。
○絵カードは裏をめくらずに表面だけで答えが確認できる点で良い。ただしサ行変格活用は×。
○行動調整についても、もっと自分で取りたい行動を授業規律を身につけるためにはそれを抑える行動を躾けたほうが、縛りには見えるかもしれないが生徒にとっては楽だと思う。動作語ももっとはっきり受け止めてやってもいい。
○黒ひげは強化材として「絶対に乗るが、簡単には得られないもの」という意味で非常に良かった。

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