[読書][哲学・思想][宗教]橋爪大三郎・大澤真幸(2011)『ふしぎなキリスト教』(講談社[講談社現代新書2100])

 橋爪大三郎・大澤真幸(2011)『ふしぎなキリスト教』(講談社[講談社現代新書2100])を以前に読了。
 近代化、むしろ西洋化された現代社会のあり方はキリスト教の思想がベースとなってしまっている。ならば現代社会の様相を知る上でキリスト教の世界観や思想を弁えておかなければならない。そこで社会学者である二人がキリスト教について対談形式でその基本的な世界観を概説する本。
 語っている二人がキリスト教信者でもなければ宗教者でも宗教学者でもないので、ユダヤ教やキリスト教に関する教義に、キリスト教関係者ならば絶対に言わないであろうツッコミやいじりを平気で交えている。そしてキリスト教の教義や思想が社会にどのようなインパクトを与えたのかを本の最後で「社会学的に」語っている(その点が受けているのだろうか、かなり売れているらしい)。イエスの復活や三位一体説の整合性など、なかなかキリスト教に関する基本的教義が理解しにくい面があるのも事実なので、その点の論理を平易に概説しているのが分かりやすい。

【評価】
★★★★★
⇒中身は充実しています。

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[読書]森達也著、毎日小学生新聞編(2011)『僕のお父さんは東電の社員です』(現代書館)

評価:
森達也 著+毎日小学生新聞 編
現代書館
¥ 1,470
(2011-11-25)

 森達也著、毎日小学生新聞編(2011)『僕のお父さんは東電の社員です』(現代書館)を読了。
 東日本大震災での東京電力福島第一原子力発電所事故による、放射能や計画停電などの被害について、「東電が悪い」、「政府が悪い」と皆が騒いだ。そんな中で小学6年生のゆうだい君(仮名)が毎日小学生新聞に投稿した手紙の書き出しが本著のタイトル。
 手紙の中身は小学生新聞でのコラムで「東電は人々のことを考えているか」という主張に反論し、「原発を作ったのは確かに東電だが、原発を作ってほしいと要請したのは国であり、国民であり、みんなの責任ではないか」という主旨を文章を書いた。この内容に小学生新聞の読者であろう小中学生が反応し、ゆうだい君の投稿に賛同、反論する返答が送られ、さらに高校生や大学生、大人の投稿も送られた。本書にはその投稿が掲載されている。
 投稿する人たちの主張はさまざまだ。責任はやはり東電なのか、原発を認可した国なのか、福島県なのか、はたまた国の政治を託した国民なのか…、はたまた電気がないとこの世の中で実際には何もできない私たちの生活とは何なのか…、私たちにできることは何か…、などなど、投稿が重なる。
 掲載された投稿を読み、後半部分で森達也が今回の問題について、投稿者の紙上での議論のように、一人一人が真剣に考えていくことが大事だと語る。しかし原発事故の責任は国や東電が負うべきものだと締めくくるが。
 ゆうだい君の投稿はとてもインパクトのある文章だ。その主張はかつての一億総懺悔のように、近代社会における責任の主体をぼかしてしまうリスクもあるが、一人一人が生活している今の世の中で享受している恩恵に対し、どこまで実際に責任を引き受けているのかを改めて省みるべきだという根源的・哲学的・倫理的な考察につながっていく。

【評価】
★★★☆☆
⇒ディベートのテーマにもなるでしょうね。

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[高等学校公民科(倫理)]2012(平成24)年度大学入試センター試験

 昨日、2012(平成24)年度大学入試センター試験1日目で地理歴史、公民の科目が行われたので、実際に倫理を解いてみた。
 第1問は性格と自我同一性に関する青年期の心理の問題。問1はグラフの読み取りはじっくり読めば予備知識なしでもできる。問2はアイデンティティに関する基本的な理解で消去法で行ける。楽勝。問3は細かい内容でオルポートの内容が難敵。
 第2問は自分がすべきことと悪に関する源流思想の問題。問1は細かい部分の理解が必要。問2はソクラテスの問答法の基本的な理解でOK。問3はブッダの縁起の法・無明と苦の思想が分かるかがポイント。問4は細かい部分の理解が必要。問5は理気二元論、非攻説、無為自然、性悪説が分かるかがポイント。非攻説が分からなくとも後の3つから類推できる。問6(イスラームとユダヤ教の比較)・問7(イエスの罪論)は基本的な理解と文章判断ができるかがポイント。問8はアウグスティヌスの略歴を教科書で読んでいなければ解けない。問9は文章読解。文章が長文だがじっくり読めばできる。焦らずに。
 第3問は安心に関する日本思想の問題。問1は八百万の神に関する基本的な理解で十分。問2は分からなくとも類推可能。問3は古典の問題。じっくり読めばできる。問4は阿弥陀仏の本願の細かい理解がないと難しい。資料集・用語集レベル。問5は楽勝。問6は吉田松陰に関する天道論を理解していないと難しい。ただし、分からなくとも他の選択肢が伊藤仁斎、安藤昌益、二宮尊徳の内容なので消去法で類推可能。問7は福沢諭吉の独立自尊・実学の思想を教科書で読めばできる。問8も古典の問題。じっくり読めばできる。問9は本文をじっくり読まないとできない。
 第4問は身体論に関する西洋思想の問題。問1はデカルトの良識論の基本的な理解で十分。問2はカントのコペルニクス的転回の基本的な理解で十分。問3はホッブズの身体論っぽいことを言っているようだがデカルトの延長論とホッブズの自然状態・社会契約さえ理解できていればできる。問4は科学に関する背景を知らないとちと厳しい。ゲーテが曲者。問5は青年期の単元の中の人間の定義の問題。選択肢が多いが基本的な理解でいける。問6はハイデッガーの死への存在を理解していれば十分。問7は細かい知識が必要。フッサールの現象学の判断停止(エポケー)なんて教科書には載っていないでしょう。分からなくともサルトル、バークリ、ウィトゲンシュタインの基本的な理解から消去法で攻める。問8・問9は文章をじっくり読めばできる。
 第5問は動物実験と自己決定権に関する現代社会分野の問題。問1は一般常識で推理できる。問2は時事的な知識が必要。問3は改正臓器移植法の時事的な知識が必要。2011年度の倫理研究受講者に資料配布済み。問4はカントの自律の基本的な理解で十分。問5はじっくり読めばできる。問6は一般常識でできる。問7は日本史。「公害」とくればもう答えは絞られる。問8はじっくり読めばできる。
 全体的に、まとまった文章を読んで解く問題がとにかく多い。基礎知識を丸暗記するだけでは解きにくくはなっている。しかし逆に言えば、本当に最小限の基本的知識だけしかなくとも現代文・古典を読む文章読解能力があればかなりの高得点が期待できる。教科書・資料集を精読して基本的知識を固めておくべし。

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[出来事の記し(駄文日記)]2012年最初の書き込み

 謹賀新年。賀正。早速初詣に行ってきた。
 菅原神社の社殿が改装工事中なので仮社殿で参拝。御神籤を引き、御守りも購入。










 その後、歩いて養運寺へ。今行かないと生涯でもう行くこともないと思ったので行ってみた。


 皆様は菅原神社へ参るのでこちらに行く人間はごく僅か。静寂が支配する空間がまさにこの寺の日常の空間なのだろう。それは常識と言う普段の生活世界から見れば異空間なのだが。






 正月ぐらい非日常の空間を満喫しないと、終わりなき日常でストレスが溜まってしまう。だからこそ年中行事や祭りの意義がここにあるのだ。




【当ウェブログの2011年12月分の合計アクセス数:13484】

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[旅行記]2011.12.23(Fri.):特急ロマンスカーあさぎり号引退車両乗車・沼津行廃止…両追悼記念旅行で沼津へ(3)沼津港〜大型展望水門「びゅうお」〜沼津みなと新鮮館〜沼津駅北口〜沼津駅南口

 沼津駅から日曜日・祝日限定の沼津駅〜沼津港往復無料シャトルバスに乗り、沼津港へ。






 沼津魚市場INO前の停留所に到着する。しかし、この日は沼津魚市場INOはお休みのため、大型展望水門「びゅうお」へ。無料シャトルバス停留所から入り口が分かりにくい。


 入館料100円払ってエレベーターに乗り込み展望台へ。行った当日はクリスマス寒波到来ながらまだ雨が降っていなかったので眺めは良し。






















 びゅうおを後にして、歩いて沼津みなと新鮮館へ。






 入ると、沼津みなと新鮮館のテーマソング、飯田徳孝「沼津みなと新鮮館」など流れまくっていた。曲のクオリティーがものすごく高い。インフォメーションにある「沼津みなと新鮮館」の無料CD-Rを頂き、港食堂でなめろう丼を食す。ごはん、味噌汁のおかわり自由なのだが、量が多くておかわりできない。








 食した後、土産店で羊羹などを購入し、沼津駅へ戻る。
 13時頃に沼津駅へ戻ったはいいが、目的を全て達した今、どうしようかと「自分探し」状態に陥る。そこで、帰りのあさぎり号の予約が取れるか試しに窓口へ行ってみて、取れなかったら小田原へとりあえず行こうと思ったが、沼津駅の窓口であさぎり号指定席があっさりと取れてしまった。そこで、指定席をゲットして、プラプラと沼津駅周辺で暇をつぶす。
 まず、アントレJR沼津駅ビルにある本屋で40分弱時間をつぶす。次に西武百貨店で時間をつぶす。さらに沼津駅北口へも行ってみた。
 北口はバスターミナルなどがきれいに整備されていた。沼津駅北口の駅ビルBiVi沼津で時間つぶし。








 でも、目的がない散歩は退屈〜疲労へと変わっていくものだ。
 そんなこんなで、駅構内に入り、特急あさぎり6号15:30沼津発新宿行に乗車(これまた引退する特急ロマンスカーあさぎり号JR東海371系車両に乗車)。小田急のタイプより座席間隔が広い感じがする。おまけにリラックスできてバージョンが小田急のタイプより良い。でも乗客が少ないのでやっぱり廃止になるのは時流の流れとも思えてしまう。そう、時代は流れていくのだ。諸行無常で諸法無我、なんてね…。












 そう思いつつ、これで「2011.12.23(Fri.):特急ロマンスカーあさぎり号引退車両乗車・沼津行廃止…両追悼記念旅行で沼津へ」はおしまい。

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